奥能登の先端、波打ち際にへばりつくように建つ小さな宿。400年前より湯宿として拓かれ、当然、電気などない時代、ランプに包まれた宿として、いつのころからか「ランプの宿」と呼ばれるようになったとか。たった13室しかない為「予約のとれない宿」としても有名。独立独歩の経営姿勢に賛否両論はあるようだが、幸運にも離れの予約がとれたため、この目で確かめようと出かけて行った。宿への道程は、緑の森と漁村と遥かに広がる日本海のみ。子供の頃、夏にはいつも聞いていた、煩いばかりの蝉の声につつまれた奥能登は、時間が止まっているようだった。山海の料理がドッサリとならぶテーブルは胃袋の許容量を優に超えていたが、これも北陸の「饗し」方法なのだろう。まだまだ知らない日本があるのだと実感した旅でした。若いスタッフの皆様に感謝。

石川県 よしが浦 ランプの宿

2010年7月31日〜2010年8月1日