素晴らしい料理で皆を魅了する、女性シェフの小さな宿に、柔らかい新緑の季節にお邪魔することができた。上品で品のよい女将さんと、そのセンスを引き継いたシェフの娘さんは、しなやかな自然体。皆が目当てとやってくる、その料理は、どれもこれも、発想豊かで、芸術的に美しい。居所の2階と3階が宿泊の部屋になっており、シンプルな畳の部屋は、窓を開けると清流からの風が通りぬけ、部屋の檜内風呂の温泉に入った後の体に、たまらなく気持いい。女将さんが57歳だった22年前、熱海から伊東に移り、この宿を開いたのだという。土地の選定は、前が清流、後が緑の山という、将来誰からも遮られない自然の立地が大きかったそうだ。時は大型旅館が当たり前という時代、その時代に、現在では驚かれない「一日わずか2組のみを受け、斬新な料理で饗す」という事業を始めた先見の明に、そして多くの人が「引退」を考え出す年代になって新たな地で夢を実現させた度胸に、完全脱帽である。料理の素晴らしさだけではなく、人生訓にもなったお宿でした。

インターネット:設備なし

携帯電話:docomoアンテナ5、SoftBankアンテナ3以上

 
伊東温泉 オーベルジュ花季

2011年05月21日〜2011年05月22日