兵庫県の日本海側はリアス式海岸が荒々しく続き、のどかな太平洋を見慣れた身には、海の様相ひとつとっても驚きの連続。良い漁港が多く冬ともなれば松葉ガニの水揚げで有名。今まで我が家では「カニ旅行は北陸」となっていたが、今回は新たな土地に出かけてみた。こちらは、香住(かすみ)温泉にある人気宿で予約をとるのも大変だ。聞けば、おじいさんの民宿を若いご夫婦が2007年に再スタートさせたそうで、新しい佇まいは、すっきりとした和モダンで実に居心地がよい。テーブルにのぼったカニは、様々な料理方法でいただける。食べ方を変えながら食べ続けても、なかなか減らない。ミッシリと身が詰まったカニは、実に食べ応えがあり、満腹度200%になってもひたすら黙ってカニをほじくるのは、いずれのお客さんも同じようだ。香住漁港の朝のセリには、ご主人自らが出向き、自分の目にかなったカニだけを仕入れて来るとのこと、「決して人任せにしない」真剣さが、この小さな宿のカニを有名にさせているのだろう。

兵庫県 香美町 佐小

2011年01月15日〜2011年01月16日