桃源郷とは、こういう景色の事を言うのだろうか・・・と思うほど感動の色彩に取り巻かれた小さな宿。「山あい」という言葉がピッタリの、静かで水も空気も澄み切った月川(つきかわ)温泉郷にポツンと一軒だけ建つ小旅館月川(げっせん)。決して豪華でもなく、旅館と民宿の中間という感じ。家族経営で、宿の皆さんは構えず屈託もない。中居さん方は村のお母ちゃん達。でも、このかしこまらない雰囲気がサッパリしていて気に入っている。適当に放っておいてくれる距離感も居心地がいい。部屋はとてもシンプルな和室だけれども、清潔感があり気持がいい。この辺りの温泉は、とても泉質がよいことで有名。無色透明で匂いもないが、トロトロとして体にまとわり付くような感じで肌はツルツル、髪もスベスベになる。少々ぬるいと思っても、風呂から出た後、体がポカポカになっているのに気付く。

料理の方は、こちらもシンプルながら山間部ならではの、山菜、川魚、信州牛など地物を使い、なかなか美味しい。一年中、メニューはほぼ同じという所が、妙な安心感がある。洗練された宿ではないけれど、春の花桃にはじまり、夏の川遊びやトレッキング、秋の紅葉、冬のスキーと自然に抱かれる宿ならではの楽しみがいっぱい詰まっている。

初めて知ったのは、花桃シーズンの夢のように美しい写真をネットで見て、どうしても行ってみたい気持ちが募り、出かけて行ったのが5年くらい前。それ以来、花桃にハマってしまい、毎年通っている。南信州は東京から近くはない。月川に出かけるのは、かなり気合いが必要になる。そうだとしても新緑と花桃の饗宴は遥々出かけていっても、お釣りがくるほどの素晴らしさだ。

また来たい度 ★★★★★(★5が満点)

インターネット:無線LAN可能な部屋が3室あり、無料、PC持参

docomoアンテナ4 auアンテナ3 SoftBankアンテナ立たず〜1

長野県 月川温泉郷 月川

2012年05月05日〜2012年05月06日