箱根町宮ノ下 箱根吟遊

2012年11月17日〜2012年11月18日

「日本一予約が取りにくい宿」だそうだ。箱根は紅葉で全国的にも有名な場所。その紅葉シーズンの週末ともなれば「取りにくい」では済まされない。「取れない」というのが正しい。予約は同日の一年前から開始されるので、一年前の朝、幸運にも電話が通じれば予約できる。今回の予約も、ちょうど一年前に確保。だから、少々の用事ができたとしても万難を排して箱根に向かわねばならないわけだ。こちらは、昔ながらの古い古い旅館だったものを、旅館業を継ぐ気がなくサラリーマンをしていた息子さんが、訪れたバリでインスピレーションを受け「これだ!」と開眼、旅館業を継ごうと一大決心。10年前にリニューアルし再スタートした宿。その息子社長さんのバリへの思い入れが随所に散りばめられている。とにもかくにも「雰囲気作り」をプライオリティの一番にしているのがよくわかる。

元々の立地が、紅葉美しい箱根の山を一望する山の斜面に張り付くように建っているため、その眺望の素晴らしさを最大限に生かし、バリのガムランが流れ、アジアンモダンの家具調度に囲まれ、非日常にドップリ浸れるデザインとなっている。旅は、この宿のトレードマークにもなっている美しいフォルムの椅子二脚がモデルのように立っている素晴らしいロビーから始まる。新緑の季節もいいが、紅葉シーズンも一見の価値あり。到着し、ラウンジで手の込んだドリンクを頂き、お部屋へ。全室、箱根の緑豊かな山に向かって露天風呂が付いているし、大浴場も男女各一箇所ずつあるから、お風呂に入ってグダグダとするべし。お風呂の後、バーに行けば、風呂あがり生ビールのサービスがある。ちょっとした事だが、コレが最高に嬉しい。食事は部屋食になる。料理は上々、かなりの高得点。よく研究されている。今回の訪問は間が開いてしまい4年ぶりになるが、料理は以前より洗練された気がする。若いスタッフの人達がとても多い。いないようにそこにいるとでも言うか、ホテルスタッフとして理想的な立ち居振る舞いと思う。皆さん無駄なくスッキリとして明るい。かたや料理を運んで下さる中居さん方は、この道、何十年選手という大ベテランの風格で、こちらも、安心してお願いできる。今回の部屋は洋室だったので、食事はテーブルと椅子になり、昨今、膝が痛い私には、楽な姿勢で助かった。しかし、お宿の方曰く、和室を好むお客さんの方が多いとのこと、予約は和室から埋まるそうだ。

箱根は、都内から1時間半あれば到着できる、車の走行距離は100キロあるかないかの便利な場所。それ故、週末は観光客がドッと繰り出し、細い山道は、凄まじい渋滞になる。箱根吟遊から一歩出れば、道路は大渋滞の現実なのだが、宿の中は静かで空気も違う。人気宿素敵宿の不動のひとつには違いない。

また来たい度:★★★★★(5★満点)

オススメ:どなたでも / ワイワイ騒ぎたい方向きません

インターネット:環境なし(フロントの無線を拾いますが、パスワードは教えてくれません)

携帯電話:docomoアンテナ1~2本  auアンテナ1~2本 /  e-mobile アンテナ 圏外〜2本  

温泉:加水加温循環式  その他:斜面に建つ為、フロント(玄関)が5階、4〜1階が客室です。