なんともノスタルジックな茅葺き屋根の家。職人さんの減少で屋根を葺き替える事が難しく、減少の一途だと以前に聞いたことがある。その茅葺きの家が比較的多く残る京都の美山(みやま)の情報の中に、若い茅葺き職人さんのHPを見つけた。「へぇ〜後継者が出てきているんだなぁ」と見ていると、ここの情報が目に留まった。築150年の茅葺き古民家に、一軒貸しのかたちで宿泊できるという。その名も 美山 F&B (ふとん&ブレックファスト)。B&B(ベット&ブレックファスト)ではないところが、なんともウィットに富んでいて若い世代が新しく発信し始めた感じが頼もしい。写真を見て、すぐさま電話をしてみた。まだネットでの予約や支払い方法も整っていないオープンして半年もたっていない頃。その頃、ここは誰にも知られておらず、毎日が「空きあります」状態。予約はとり放題という感じだった。しかし現在8月は満室。一日の空きもない。

田んぼの稲が緑の波を作る夏に行ってみたいと思い、8月に予約を入れた。メールで行う予約のやりとりは、奥さんが書かれている。丁寧で要点を得た内容が好印象。到着して、実際に奥さんにお会いしても、感じていた印象はまったく変わらず、フレンドリーで出すぎず控えめながら、抑える要点はキッチリしており、気持ちのよい応対をしてくださる方でした。旦那さんが、私がHPを見つけた茅葺き職人さん。もともとは神戸っ子でありながら、旦那さんの修行の為、美山に越してきたと言う。10年前、この茅葺きの家を購入、実際自分達が4〜5年前まで住んでいたが、冬の寒さと子供たちが怖がる事もあり、茅葺きの家の横手の2階建ての家に引越し、空いてしまった茅葺きの家をどうしようと思案、興味のある人に泊まってもらおうと思い立ったらしい。オーナーさんご家族が住んでいた家であるわけだから、そうそうゴージャスというわけではない。風呂もトイレも台所も、プロとして旅館業を始めようと改装されたものではなく、生活臭が残る、ごく普通の状態。「宿に泊る」というよりも「田舎の親戚の家に泊まりに行く」感じに近い。親戚のおばちゃんが「好きに使ってえぇからねぇ〜」って感じで家を貸してくれた感じ。お掃除も奥さんがやっているようなので、ごく一般家庭のお掃除レベル。到着時に奥さんが来てくれる意外は、放おっておいてくれる。何でも勝手に適当に自分でやる。泊るのではなく生活すると言った方がいい休暇が過ごせる。朝食は美山の美味しい食材で奥さんが「洋食」を作ってくれるが、その他は何もないので、夕飯の自炊をするなら食材調達、外食するなら店はほとんどないため、早くから予約。飲み物は持参、布団は自分で敷く。家はやたらと広く、昔の農家の大家族の生活が忍ばれる。周りは一面の田んぼ。だから、主役は人間ではなく、虫や動物。どうやっても虫は家に入り放題なので、虫が苦手な人は夏は外したほうがいいでしょう。夏ならば、虫よけスプレーや虫さされの薬はマスト。しかし、昔はこんなだったんだと思えばよし。江戸時代後期の人達のように寝泊まりしてみるのも、発見があって新鮮かと思います。座敷童子に会えるかもしれませんしね。

また来たい度 ★★★★(★5が満点)

インターネット:無線LAN完備(使用無料)、PC持参

docomoアンテナ4 auアンテナ2(美山周辺、携帯は場所によって圏外) 

京都 南丹市 美山 F&B

2012年08月04日〜2011年08月05日