京都 筋屋町 町家

2012年9月29日〜2012年9月30日

「暮らすように旅する」をコンセプトに京都で京町家ステイを展開している「庵」の町家のひとつ。「うなぎの寝床」と言われる京町家にあって、例外的に、間口も広ければ奥にも深い。「庵」が運営する10軒の町家の中でも一番の大型家屋ではないかと思う。かつては材木商だったという町家は、ふんだんに立派な木材を使用し、かつては人の出入り頻繁な豪商だったのだろうなぁと思わせる。「庵」の事務所は、この町家の裏手に位置しており、筋屋町町家は「庵」が手がけた町家再生の第一号だそうだ。そのせいかどうかは分からないが、「庵」が運営する他の町家に比べて、元の姿に多くの手を加えていない感じがする。町家本来の暗さもそのまま、床が軋んでも歴史の音として受け入れているようだ。その為、モダンデザインと古さが共存する、非日常を感じる美しい京町家というよりも、ごく普通の日常を感じられる町家という印象だ。リノベーションもゴージャス感はなく、手作り感が漂う。部屋数は有り余るほどあり、最大10人までが宿泊できるという大きさで、家の中で迷いそうなほどだ。お子さんが宿泊すると、その迷路のような家の構造に喜ぶそうだ。

典型的な日本家屋のデザインは、面白くもあり、なるほどとも思う。家を建てるなら、こんなアイディアもあるなという箇所が古い家屋の中に見つかると、何か大発見をしたような気になる。

キッチンはオール電化に作り変えられ、食器と調理機器はなんでも揃っている為、中長期滞在に適している。ロケーションは一番賑やかな四条通りから数筋入った所。錦市場もデパートも徒歩圏内で、なかなか便利。 あいにく洗濯機はないが、徒歩数分の所にコインランドリーができた。

京都によくあるように、隣の家との間には細い路地(京都では「ろじ」ではなく「ろうじ」と読むそうな)が通っている。そこを行き交う近所のオバちゃんの声が筒抜けで家の中まで響いてくる。これも木造ならではの味わいだろう。

京都で生活するのは、どんな感じだろう・・? と思う方は多いと思う。そんな時、こういう便利と便利じゃない部分を併せ持った「現実と旅人」の間のような滞在は、一番よい形じゃないだろうか。

次はうんと寒くなったころ、また別の庵の町家を訪ねてみようと思う。

また来たい度:★★★★(5★が満点)

インターネット環境:無線LAN完備、利用無料、パスワードあり。PC貸し出しなし

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