京都 東山 粟田げっぱく庵

2013年11月30日〜2013年12月01日

いつ行っても観光客でごった返している京都。その中でも秋は特にそのごった返し方が半端ない。歩き疲れてヘトヘトになるわけだから、少しでも利便のよい宿泊先を見つけようと、誰でも前々から一生懸命。今回は、このげっぱく庵を、オープン前に見つけ、早々に予約をし、あとは訪問の日の晴天と、紅葉が調度良い具合になっている事を祈るのみ。 ちなみにオープンは2013年8月1日だった。

幸運にも、その日は誠に気持ちがいい陽気。これだけで紅葉の満喫度が格段に上昇。とにもかくにもラッキーな週末でした。

粟田げっぱく庵は、陶芸家 楠部彌弌氏のお姉さんの家だったそうで、楠部氏はげっぱく庵から歩いて5分の所に家があったものの、四六時中、一人暮らしのお姉さんの家で過ごしていたそうな。明治から昭和の大陶芸家がこだわった家は、確かに芸術家らしく通常のウナギの寝床の京町家とはまた一味違うモダンな雰囲気がある。

三条通という大通りに面していても家の中はとても静か、とても大通り前とは思えない。祇園へは白川沿いをブラブラ歩いて行けば、調度良いお散歩になる。

げっぱく庵は「京町家の宿」という会社が管理運営している数軒の町家の中の一軒。旅館と同じようにネットで簡単に予約できるが、旅館と違い、通常は無人。当日はスタッフさんと到着時刻を携帯でやりとりして、町家で落ち合う。簡単な宿の説明を受け、

「あとはご自由に」とスタッフさんは引き上げる。宿泊者が変わる毎に変更される暗証番号での入室となる為、玄関の鍵はない。セキュリティもバッチリだ。誰に気兼ねするでもなく、自分の家のように過ごせる「一軒貸し」の町家は、その気楽さが大のお気に入りだ。周りは閑静な住宅地。家のスペースも京都では広い方だろう。南禅寺や永観堂は目と鼻の先になる為、紅葉目的の身には大層ありがたい地の利だ。おまけに自転車2台が宿に置かれ、無料で自由に使うことができるから、これまたありがたい。

小さなキッチンと空の冷蔵庫、オーブンレンジが完備されている。本格的な料理は不可だが、温めたり冷したりには不足はない。

一軒貸しの町家は通常アメニティは最小限だ。浴室にシャンプー、リンス、ボディソープ、洗面台には歯ブラシとタオル類、そしてドライヤー。これで全てだ。浴衣はあるにはあったが、宿からのメールでは「なし」、HPでは「別料金」となっている。オープンしたてなので、いろいろ変更事も出てきているのだろう。予約の際は確認をお薦めする。

必要な物は持参すればよいわけだが、その荷物を持って歩きたくない場合、前日までに二条にある「京町家の宿」の事務所に宅配しておけば、到着日から身軽に観光できる。事前に事務所に申し出ておけばスムースだ。

京町家は通常、平均的に70〜100年近い築年数の貴重な建物だ。家の中にも調度品として、さりげなく骨董が置かれていたりする。両隣は普通の民家。それ故、火事や調度品の破損、消えない程の匂い、大きな音には注意をする必要があるが、「泊る」のではなく「自分の家に住まう」気持ちならば、何の問題もないだろう、丁寧に町家と過ごそう。

また来たい度:★★★★★(5★満点)

インターネット:不可

携帯電話:docomoアンテナ5本 au 5本(iPhone5s) /  e-mobile 4本