長野県 月川温泉郷 月川

2013年05月05日〜2013年05月06日

南信州の阿智村は、東京からは300キロ越える。長野県内とはいえ、岐阜県ギリギリ。小さい小さい温泉郷で、見る人が見れば「何もない」山間の集落なのだが、美しい清流と澄んだ空気、抜けるように青い空、春には息を飲む色彩の花桃に囲まれ、これほど素敵な場所はないと思っている。何もないどころか、これほど、何もかも揃った場所はない。清流沿いを花桃を楽しみながら上流へと散歩する時の清々しさは、他の土地では味わえない気持ちの良さがある。6年前から、月川周りの、この素晴らしい自然に魅せられ、毎春やってくるようになった。

月川(つきかわ)温泉郷には、旅館はこの月川(げっせん)一軒しかない。小さいこの旅館は、パッと見は、民宿なのか?旅館なのか?と迷うサイズの田舎っぽい宿なのだが、不思議な魅力があり、ジワジワと癖になるとでも言おうか、とっても気楽で暖かく、ゴージャスな旅館には真似できない味わいを持っている。

鍵を頂き、適当に部屋に通る。部屋には手作り草餅。一息ついたら、泉質が素晴らしい温泉に入りに行く。ヒンヤリとした信州の空気の中、暖かな露天風呂に浸かっていると、目の前は花桃の鮮やかなピンクと新緑の山、青空が広がる。無色透明の湯は、肌がツルツル。約束の時間になったら大広間で夕食。チャッカマンで自分で鍋に火を着けて、好きなタイミングでご飯を頂く。ご飯をよそるのもお茶を入れるのも自分でやる。なんか、それがとっても気楽でいい。お料理を運んでくれるのは、村のオバちゃん達で、旅館のプロ感はなく、ホントに「村のオバちゃん」なのだ。構えるところなく、朴訥に料理をテーブルに並べてくれて、何年たっても不慣れな感じのオバちゃん達は、気さくでいい。たとえ何かポカがあったとしても「月川はこれでいいのだ」。

お料理は、信州牛や川魚、山菜などの地元食材を生かしたもの。派手ではないか、これがなかなかイケる。信州なので、味は多少濃い目でご飯が進む。地酒も手頃に飲めるし、今年からは、嬉しい事に「生ビール」がメニューに参戦!(昨年までは瓶ビールしかなかった)風呂あがりに最高だ!こんな些細な事が最高に幸せに感じてしまうのが、月川らしさだ。

毎年の「年中行事」となった月川訪問だが、勿論、花桃がいつ満開になるかは、毎年相当ずれるわけで、半年前から予約を受け付けてくれるものの、綺麗に咲いている花桃にお目にかかれる確率と天気は賭けとなる。今年の花桃は、月川のお宿周りでは、朝晩の寒さの霜に当って、やや色が褪せてしまったものの、まだまだ見頃の最後の日にかろうじて滑り込みのタイミングだった。空は紺碧。萌え立つような新緑の山。快晴のお天気。希望通りの充実した花桃散歩を楽しむことができた。いつまでも、この自然がそのままで、この月川が暖かいままでいてほしいと思う。

また来たい度:★★★★★(5★が満点)

インターネット:無線LAN完備(2階の二部屋のみ、若干不安定で弱め)、使用無料、パスワードはお宿に聞いてください、

PC持参、フロントでiPadが借りられます。docomoアンテナ5 auアンテナ2~3  e-mobile 圏外