大橋で本島と繋がり車で簡単に行けるようになった古宇利島。「恋人たちの島」「恋島」などというキャッチコピーが付き、年々、人が増えている。一面のサトウキビ畑であったであろう島の北側は、売地の看板が目立ち、島の顔つきは、行く度に変わっていて、このまま、どんどん賑やかになるのかと思うと、複雑な心境になる。

この島の西の端に、長年の夢を形にしたご夫婦の素敵なお宿がある。その絶景を望むロケーションは、水平線と太陽を独り占め。お宿2部屋は、海に向かい白と地中海ブルーの二色使いが愛らしく、且つ、実に合理的な作り。こじんまりと上手にまとまっている。ミコノス島をイメージしたというデザインは、奥様の数年来のイメージが実現されており、その思いが強く感じられる。かわいらしい hana というネーミングも奥様の発案で、皆さんに覚えやすく、シンプルで愛らしい名前として心に浮かんだとのこと。  立地や作りもさることながら、一番の魅力は、オーナーご夫妻のお人柄であると感じている。真面目で心根が真っ直ぐで、本当に清清しいお二人なのだ。こんなに一生懸命な人と接するのは、そうあることではなく、お話をしていると、我が身を見返す機会ともなり、すばらしい海の色や夕日を眺めるのと同じくらい、気持ちがほぐれる気がする。ご夫妻は、何事にも全力投球。あまりに一生懸命なので、疲れて体調を崩しはしないだろうかと、ハラハラしてしまうほどだ。

3年前に偶然、この宿のオープンを知り、それ以来、毎年、暑い時期に伺うようにしている。ある意味、我が家の年中行事。

このお宿には「応援したい!」「是非、また来なくちゃ!」という気持ちが募ってしまうからだ。 

古宇利島は、かつては離島であり、沖縄本島とようやく橋で繋がりはしても、インフラ的には、本島から随分と遅れをとっている。それゆえ、物質的に本島の豪華版ホテルと同等というわけにはいかない。そこを十分理解してあげるべきと思う。

hana stay はゴージャスに何もかも揃っている施設を期待し、ビーチでガンガン遊びたい、あるいは遊ばせてくれるという嗜好の方々には向かないと思う。

ゆっくりと、部屋で過ごし、オレンジ色の夕日が海に沈みゆくのを眺め、お風呂を楽しみ、暗闇に母屋の灯が浮かび上がるころ、ご飯を食べに出る・・・。そんなスローでロハスな日を送る事に抵抗がない人に向いている。

あれもこれもそれもと、ガイドブックを総舐めにするような「沖縄観光」をしたい場合は、本島の大型ホテルがよろしい。

元々、ホテル業、あるいはサービス業出身ではないご夫婦が、二人だけでとにかく毎日一生懸命。きっと妙な客も多いだろう、めげずに頑張っている。ゆったりスローで、海の色、空の色、緑の木々をゆらす風、島の猫、テラコッタの屋根、オレンジの雫のような夕日・・・何もない、でも何もないのが一番贅沢。そんな価値がわかる方に来ていただければ、ご夫婦も幸せだろうと思う。

レンタカーナンバーの車ばかりが走る古宇利島となってしまった今、ビーチには昨年よりも更にゴミが目立つようになった。

掘っ立て小屋のパーラーの駐車場はなんと有料・・・これから先も古宇利島は少しつづ畑がなくなり家が立ち並び変わってゆくでしょう。でも、hana cafe & hana stay の前はさえぎるもののない海。島が変わっていっても、この宿は変わりはしないと思う。

また来たい度:★★★★★(5★が満点)

インターネット環境:環境なし(e-mobile等の持参で可能)

docomo:アンテナ4 auアンテナ4 SoftBank:アンテナ4 e-mobile 4本

注:2012年8月初旬より、お宿が多忙につき、カフェはお休み中です。

沖縄 hana cafe & Hana Stay

2013年09月07日〜2013年09月08日