山形県 米沢 時の宿 すみれ

2013年06月01日〜2013年06月02日

バブルもはじけ、世の中どん底だった2005年、お祖母ちゃんが28年間続けていた温泉旅館「すみれ荘」を大改装し、新しいスタートきったのが、今のオーナーである三代目、黒いスーツでシャキシャキと立ち居振る舞うこの女性社長は。米沢牛の中でも黄木牛のブランドを持つ黄木コーポレーションの代表取締役。まことにカッコイイ人だ。お祖母ちゃんが経営していた当時は、昔ながらの和室12室だったものを、各部屋テーマが違う10室に改装し、お二人様限定にしてしまったところが思い切りのよさ。一部屋にたくさん収容すれば儲かるものを、あえて人数を区切ってしまったところが潔い。おそらく当時は「そんなやり方通じない」と思われたに違いない。しかし、バブル時のような大収容と宴会場というやり方は、その頃を境に廃れてしまったのも事実。女性社長、黄木さんの先見の明だろうか。改装にあたっては「Dの食卓」を手がけたゲームクリエイター氏をアドバイザーにしたとか。どのようなアドバイスがあったのか興味があるところではある。以前は地元の湯治客がメインだったそうだが、改装リニューアル後は、首都圏から多くのお客が来るようになったとか。

建物自体は、ゴージャスというわけではなく、外観は落ち着いた普通の2階建て。内装は、緑の環境をよく生かしたロビーとテラスが美しい。冬には一面真っ白になる。「肉のオーベルジュ」とでも言おうか。とにかくコース内でありとあらゆる米沢牛の部位をいろいろな料理にちりばめて食べさせてくれる。実家が米沢牛取扱店なのだから、肉は知り尽くし、お手の物であろう。和食に魚という向きの好みではないが、肉好きにはたまらない。メインは米沢牛のステーキ・すき焼き・しゃぶしゃぶのいずれか好きなもので供される。我々はもちろん鉄板焼きステーキを選んだが、米沢住民は必ずやすき焼きなのだそうだ。メニューは季節ごとに変わるようで、6月からは「夏のメニュー」となっていた。シェフ達は白をビシっと、その他のスタッフの方々はギャルソンのような黒をこれまたビシっと着ている。雰囲気作りもバッチリだ。

お部屋は各部屋デザインが違う為、お好みで選ぶ。和室・和洋室・洋室と嗜好もサイズもバラバラ。我々はとにかく広めの部屋が好みなので、おそらく「すみれ」の中でも一番スペースが広い「みすず」といお部屋を予約した。

この宿は、とにもかくにも予約がとれない事で有名な為、ネットで解禁になってすぐに予約を入れなければならない。ことに土日などの週末は予約は至難の業。気をつけてHPを見ていないと取り損ねる。

「時の宿」というだけあって「時を忘れる」ようにテレビも時計もない。その割には「お食事は○時から」と時を忘れるわけにはいかない場面が多々あるが、エンターテイメント性と、気持よくしてくれるおもてなしで、ほとんどがリピーターらしい。

東京からは、新幹線で2時間強。近くはないが、週末のちょっとした小旅行には丁度よい距離だ。

米沢は、空気がホンワカしていて、時がの〜んびり進んでいるような所。人もホワっとしている。訪れた日は幸い快晴で暖かく、初夏の風がとても心地よい日だった。自然が豊かな土地ゆえ、各季節、それぞれの顔を見てみたい。

また来たい度:★★★★★(5★満点)

インターネット:室内にて無線LAN可、利用無料、パスワードなし、PC持参(PC貸し出し有り)携帯電話:docomoアンテナ5本 au アンテナ3本 /  e-mobile 圏外