長野県 月川温泉郷 月川

2014年04月26日〜2014年04月27日

南信州の阿智村に通い始めて7年たった。東京からは300キロ越える為、出かける数日前から気合いを入れて早起きに備える。

初めて来たころに比べ、体力低下のせいか長いドライブが身にこたえる。長野県内とはいえ、岐阜県ギリギリ。関東圏ナンバーの車はほとんど見かけない。小さい小さい温泉郷で、見る人が見れば「何もない」山間の集落なのだが、美しい清流と澄んだ空気、抜けるように青い空、春には息を飲む色彩の花桃に囲まれ、これほど素敵な場所はないと思っている。何もないどころか、これほど、何もかも揃った場所はない。清流沿いを花桃を楽しみながら朝の空気を吸い込んで散歩する時の清々しさは、他の土地では味わえない。

月川(つきかわ)温泉郷には、旅館はこの月川(げっせん)一軒しかない。小さいこの旅館は、パッと見は、民宿なのか?旅館なのか?と迷うサイズの田舎っぽい宿なのだが、不思議な魅力があり、ジワジワと癖になるとでも言おうか、とっても気楽で暖かく、ゴージャスな旅館には真似できない味わいを持っている。春の花桃に続き、初夏の紫陽花、夏の川遊び、秋の紅葉、冬はスキー、山歩きの拠点でもあり、テニスコートもある。それ故、この小さな宿は通年いつもお客さんがイッパイだ。

宿について靴を下駄箱に入れる。鍵を頂き、適当に部屋に通る。部屋にあるお菓子を食べつつお茶を自分でいれる。一息ついたら、泉質が素晴らしい温泉に入りに行く。ヒンヤリとした信州の空気の中、暖かな露天風呂に浸かっていると、目の前は花桃の鮮やかなピンクと新緑の山、青空が広がる。無色透明の湯は、肌がツルツル。約束の時間になったら大広間で夕食。チャッカマンで自分で鍋に火を着けて、好きなタイミングでご飯を頂く。ご飯をよそるのもお茶を入れるのも自分でやる。なんか、それがとっても気楽でいい。お料理を運んでくれるのは、村のオバちゃん達で、旅館のプロ感はなく、ホントに「村のオバちゃん」なのだ。構えるところなく、朴訥に料理をテーブルに並べてくれて、何年たっても不慣れな感じのオバちゃん達は、気さくでいい。「月川はこれでいいのだ」。

お料理は、信州牛や川魚、山菜などの地元食材を生かしたもの。派手ではないか、これがなかなかイケる。一年を通じて、メニューはほとんど変わらない。でもそれも月川らしくていい。地酒も手頃に飲めるし、昨年からは、嬉しい事に「生ビール」がメニューに参戦!(一昨年までは瓶ビールしかなかった)風呂あがりに最高だ!こんな些細な事が最高に幸せに感じてしまうのが、月川らしさだ。

毎年の「年中行事」となった春の月川訪問だが、勿論、花桃がいつ満開になるかは、毎年相当ずれるわけで、半年前から予約を受け付けてくれるものの、綺麗に咲いている花桃にお目にかかれる確率と天気は賭けとなる。通いつづけた7年間のうち、2009年に4月21日に満開してしまった事を除いて、満開のピークは5月に入ってすぐ。しかし、今年は5月初めに用事があった為、祈りつつも4月の下旬に予約をお願いした。今年は4分くらいの時の宿泊になったが、窓から花桃が見える部屋が頂けて、部屋に居ながら花桃のお花見。快晴で暖かで清清しい事が何よりも幸せ。希望通りの充実した朝の花桃散歩も楽しむことができた。いつまでも、この自然がそのままで、この月川が暖かいままでいてほしいと思う。

また来たい度:★★★★★(5★が満点)

インターネット:無線LAN完備(2階の二部屋のみ、電波は若干不安定で弱め。予約時にネットの部屋とリクエスト)

ネット使用無料、パスワードあり。PC持参。またはロビーにPC有り、IPadも借りられる。

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