北海道 十勝 Sambufarm

2014年08月31日〜2014年09月01日

誰しも子供の頃は、近所の友達と空き地に秘密基地を作ったのではないかと思う。木の上にある秘密基地は永遠の憧れだ。

このツリーハウスの写真を丁度一年前にネットで見かけた。おぉ!と目を惹かれ、ここに泊まれる事がわかり、是非とも行ってみようと思ったが、なんとお客さんを受け入れている期間(4月から11月)には、ほとんど空きがなく、とくに6月から9月では、1日たりとも空いていない、ずっと満室だ・・・恐るべし人気。やむなく一年先の予約をし、ようやく今年その念願叶ったわけだ。

行けども行けども牧場とジャガイモ、トウモロコシ畑が続く十勝。「ちょっとそこまで」は通常30キロ以上離れている。碁盤の目のように敷かれた道を、ひたすら真っ直ぐ走る。見る人が見れば「何もない」だろうが、豊かな牧草地と畑が「ある」わけで、日常的に目にする事がない風景を真っ直ぐ進むのは、脳内アルファー波が出てしまうほど目にも脳にもリラックスだ。十勝にはガーデン街道と呼ばれるガーデン8庭園のうち5つがある。その庭園を巡りつつ、美味しいものを探しつつ、ツリーハウスのある鹿追(しかおい)町に到着。ナビは役に立たないし、住所も広い地域を指す為、事前に地図で位置を記憶し、看板を見落とさないように、恐る恐る「ここかなぁ〜」と敷地に入ってゆくと、奥さんとおぼしき女性がすぐに出てきて迎えてくれた。どうやら、この敷地で正解だったらしい。北海道の緑は、秋口に入っても、春の新緑のような色をしている。そんな目に眩しい牧草地に囲まれた所に「三部(さんぶ)牧場」はあった。酪農を生業とする三部正司さんのお家だ。三部さんと話してみると、自分の考えを強く持ち、その信念が空気を通じて伝わってくるような芯のある雰囲気のおじさんでした。

三部さんは、以前ツリーハウスをテレビで見て、これはいいなと思い、独自で建て方の研究をし、自宅の樹齢100年のハルニレの木の上に作りあげ、当初、自分の隠れ家のつもりが、お客さんを呼ぼうと思い立ち、宿泊施設としての必要な手続きを経て、ファームインとして5年前にスタート。今では、お祖父さんが入植した時に植えた、このハルニレのツリーハウスが三部牧場のトレードマークにまでなった。

ファーム・インは都会暮らしでは、到底知りえない事が一杯の日常を味わえる。夏休みの子供連れなら、牛の乳搾りなどの農業体験もさせてもらえる。我々は三部さんちにいる、たくさんのネコと遊んだり、ヤギに話しかけたり、ブランコでボ〜っとしてみたり・・・。まぁ、何もしなかった。しかし「働かざるもの食うべからず」なので、朝はバター作りをしないと朝ごはんにありつけない為、朝から牛乳をシャカシャカとシェイクしてバターを作り、夕刻にはデザートのアイスクリームを搾りたて牛乳から作り、夕食には十勝牛のバーベキューを自分らで焼いて、お風呂は自分で薪をくべて五右衛門風呂を沸かして入浴。本来、薪割りもやらねばならないのだが、腰が痛くなりそうなので、それは勘弁してもらった(^^;;

三部さん曰く「僕ら牛屋さんは、牛の健康を守る為に閉鎖的にならざるをえない面があり、普段は消費者の皆さんとの接点がありません。だからファームインを通していろんな人と出会い、話す事でものすごく刺激を受けますし、仕事にも張り合いが出る。自分らも楽しんでいる」と。

日焼けして、ランニング一枚でガンガン働いている三部さんのおじさんの姿はなかなか素敵です。帰り際には、お客さんの写真を撮り、一枚は記念にお客さんに、もう一枚は自分のアルバムに貼るそうです。その横で、明るくチャキチャキとした奥さんもまた魅力的。素敵でリフレッシュ、美味しくて面白いファーム・ステイでした。

また来たい度 ★★★★★(★5が満点)

インターネット:環境なし 電気のコンセントはたくさんありカメラの充電などはまったく問題なし

docomoアンテナ5 テザリング問題なし

お風呂・洗面のアメニティも不足なく用意があります。部屋着(パジャマ)や外用のサンダルはありません。

飲み物、夕食時のご飯類の用意がないため自分で調達、付近にはお店ありません、来る途中でコンビニの前を通ったら、すぐに買っておきましょう。