Sentosa Singapore EQUARIUS HOTEL and Beach Villas

2015年02月01日〜2015年02月03日

シンガポールには毎度ド肝を抜かれる。マリーナ・ベイ・サンズがあるベイフロントエリアと言い、近年の開発は圧巻という言葉がピッタリだ。

シンガポールのセントーサ島に新しくできたホテルの事をチラリとテレビで見た。ホテルの部屋が水族館の大水槽に面して作られているという驚きの発想。是非とも泊まってみたいという気持ちと、調度良い航空券が手に入った事が重なり、迷わずゴー! 

セントーサ島は、いくつもの開発資本が入り組んでおり、古くは1970年代から開発された地域。幾重にも開発が進み、どこに何があるのやら情報把握に時間がかかる、日本のガイドブックではほんの数行しか書かれておらず、おまけに開発が猛スピードのシンガポールの最新情報を日本で拾う事はまったく追いつかない。とにかく現地に行ってから把握するのが一番。目指すホテルがある開発エリアは「リゾート・ワールド・セントーサ」と呼ばれる新しめのエリアで、日本では2011年にユニバーサルスタジオがオープンしたエリアと言えば通りがよいかもしれない。そしてそのエリア内に、カジノとショッピングギャラリアを中心に5つものホテルが建っている。

その中の一つが、Equarius Hotel and Beach Villas 、できてまだ2年というホテルなのだが、Equarius Hotel は単独のビルディング、そしてBeach Villas はプライベートプールがあるコテージの為、まったく別物なのだ。それなのに一緒クタに呼ぶので頭が混乱する。おまけにそのBeach Villas には3種類のカテゴリーがあり、一つは前述したプールコテージであるビーチヴィラ、2つ目は、今回宿泊した水族館の部屋オーシャンスイート、3つ目は秘密基地みたいに木の上にあるというツリートップロフトという構成になっている。複雑だ・・・。予約はホームページから簡単にできるものの、この複雑さ故、自分が泊まりたい部屋のカテゴリーを把握するのに、何度かホテルにメールで問い合わせをして慎重に間違えないように予約を進めた。メールでのやりとりは、非常に軽快で、的確に説明をしてくれた。メールやホームページは英語の他、中国語とインドネシア語だ。日本語はまったくサービス圏内に入っていない。ホテルスタッフも英語か中国語だ。宿泊中、ホテルで日本人を見かけた事は一度もなく、我々以外、ほぼ全員が中国系のお客さんとお見受けした。

宿泊したオーシャンスイートは、水族館の大水槽に窓をあけ、それが部屋の一部となっているという驚きのデザインだ。

部屋に入った時、この青白く光る水槽が窓一面に広がる美しい光景に、思わず「ほわぁ〜」という驚きと感嘆の声にもならない息が漏れた。水を通して差し込む光りが、蒼く床に揺らめく。それをベットの寝転がって好きなだけ眺めていられるのだから、完璧に脳波がアルファ波状態だ。素晴らしいリラックス感が味わえる。未だかつてない経験だ。

部屋はメゾネット、いわゆる2階建になっており、まるで自分が海の中にいるような錯覚を起こすベットルームが一階。2階はリビングルームだ。水族館の水の揺らめきとユッタリと時には豪快に泳ぐサカナたちを観ながら特別な時間を過ごせる空間が一階、それと、太陽の光りを浴びる空間が二階。この2つを同時に保つ為には、このようなメゾネット・デザインにせざるを得ないとは思うが、一階部分の天井が高い為、二階に上がるのには、28段もの階段がある。直線階段ではなくコの字を描くように螺旋に登る。バスルームは一階にも二階にもあるが「生活する」にはどうしても2階になる為、スーツケースを2階にヨッコラショと持って上がり、帰りにはズルズルと階段を引きずって下りた。コーヒーメーカーは階下にある為、コーヒーをいれて階上に持って上がる・・・そんなこんなで階下と階上の行ったり来たりの数が半端なく、回を重ねると、さすがにシンドくなる。そういう所を、マイナスポイントとして指摘している人は結構いる。水族館独り占めの一階も、水槽を美しく眺める為ブラインドを上げると、室内の照明が自動的に暗くなる。窓のブライドを下ろし水槽が見られない状態にすれば照明は自動的に明るくなる。つまり水槽が見えない状態ならば室内は明るく、水槽を観たいならば室内は薄暗い。キンキンの明るい部屋が好きという人に一階は向かない。

しかし、要は「何を優先順位一番にするか」だ。使いやすさと占有スペースの広さ、作りの豪華さという意味では評価は低いだろうが、前述したように揺らめくほの碧い水の中にいる気持ちよさを24時間味わえる奇想天外ホテルと思えば評価は高い。我々は階段にも部屋の使いにくさにもめげず、案外この部屋が気に入った。そして、水族館の大水槽をホテルにするという、世界にも類を見ない仰天発想に大喝采を送る。

ホテルからは、無料のシャトルバスが15分毎に出ており、ユニバーサルスタジオや水族館、プールやスライダーが山ほどあるアトラクション天国のエリアまでグルグル回っている。レストランもドッサリある。難しい事は考えず、頭をカラにして遊び呆けるのが、セントーサに来たらのお約束と思う。

Ocean Suite は、たったの12室しかない。常に満室の為、予約はお早めに。おっと書き忘れたが、宿泊日の2日前、なんと東京の自宅にホテルから電話があった。「今回のご宿泊は、何か特別な行事の為ですか?」と聞かれた。ちょうど誕生日がかぶる為、そう答えると「ではバースデーケーキをご用意いたします」との返事。驚いた・・・。カッティングエッジの斬新ホテルは軽いものと思っていたが、なかなかどうして老舗のような計らいも忘れない。

また来たい度:★★★★★(5★満点)

インターネット:室内無線LAN可、利用無料。PC持参。IDとパスワードはチェックイン時のカードキーの袋に記載される。