長野県 月川温泉郷 月川

2015年10月21日〜2015年10月22日

東京の自宅からは片道300キロ以上はある。おまけに中央道で渋滞がない日はなく、正直遠い・・・だが、なぜか定期的に来たくなってしまう。ここの温泉のように、ジンワリとしたなんとも言えない魅力がある「月川」は、四季を通じて美しい自然に囲まれていて、心の充電に最適の場所だ。

南信州阿智村(あちむら)の月川(つきかわ)温泉郷にある、小さな旅館「月川(げっせん)」の、飾り気のないサッパリとした素朴さは、あえてそう演出しようとしても、そうできるものではない。その素朴さがホッとさせてくれる。

長野県内とはいえ、岐阜県ギリギリ。関東圏ナンバーの車はほとんど見かけない。多くは県内か中部圏からの車だ。小さい小さい温泉郷で、見る人が見れば「何もない」山間の集落なのだが、美しい清流と澄んだ空気、抜けるように青い空、春には息を飲む色彩の花桃に囲まれ、これほど素敵な場所はないと思っている。何もないどころか、これほど、何もかも揃った場所はない。清流沿いを朝の空気を吸い込んで散歩する時の清々しさは、他の土地では味わえない。

月川温泉郷には、旅館はこの月川一軒しかない。小さいこの旅館は、パッと見は、民宿なのか?旅館なのか?と迷うサイズの田舎っぽい宿なのだが、不思議な魅力があり、ジワジワと癖になるとでも言おうか、とっても気楽で暖かく、ゴージャスな旅館には真似できない味わいを持っている。建物は人知れず常にリノベーションが行われており清潔で気持ちがいい。春の花桃に続き、初夏の紫陽花、夏の川遊び、秋の紅葉、冬はスキー、山歩きの拠点でもあり、テニスコートもある。それ故、この小さな宿は通年いつもお客さんがイッパイだ。

今回の目的は紅葉と南信州の地物の松茸だ。肩肘張らずに気楽に松茸をお手頃に頂ける。信州の松茸は今年は豊作年で、月川も比較的長い期間松茸コースを用意してくれた。

宿に着いて靴を下駄箱に入れる。鍵を頂き、適当に部屋に通る。部屋にあるお菓子を食べつつお茶を自分でいれる。一息ついたら、泉質が素晴らしい温泉に入りに行く。ヒンヤリとした信州の空気の中、暖かな露天風呂に浸かると、自然と「ほ〜」っと溜息が出る。目の前の山は赤や黄色に染まり、青空が広がる。無色透明の湯は、肌がツルツル。約束の時間になったら大広間で夕食。チャッカマンで自分で鍋に火を着けて、好きなタイミングでご飯を頂く。ご飯をよそるのもお茶を入れるのも自分でやる。なんか、それがとっても気楽でいい。お料理を運んでくれるのは、村のオバちゃん達で、旅館のプロ感はなく、ホントに「村のオバちゃん」なのだ。構えるところなく、朴訥に料理をテーブルに並べてくれて、何年たっても不慣れな感じのオバちゃん達は、気さくでいい。「月川はこれでいいのだ」。

お料理は、信州牛や川魚、山菜などの地元食材を生かしたもの。派手ではないか、これがなかなかイケる。一年を通じて、メニューはほとんど変わらない。でもそれも月川らしくていい。地酒も手頃に飲めるし、数年前からは、嬉しい事に「生ビール」がメニューに参戦!(以前は瓶ビールしかなかった)風呂あがりに最高だ!こんな些細な事が最高に幸せに感じてしまうのが、月川らしさだ。

南信州は、環境省認定の日本一の星空を誇るのだそうだ。月川から車で5分ほどの、ヘブンスそのはらというスキー場は、季節によって星空を見るための夜中のゴンドラ運行、または早朝の雲海を見るための超早朝ゴンドラ運行を行っており、阿智村は派手さはなくとも地道に集客努力をしている事がわかる。ちなみに月川のご主人は、政治や経済にも鋭い感覚を持たれている方とお見受けする。彼のブログを時々拝見するが、そのキッパリとした言い口には山間で旅館を経営されている方とは思えないほどのグローバルさを感じる時もある。それ故、応援の気持ちが湧いてくる。

いつまでも、この自然がそのままで、この月川が暖かいままでいてほしいと思う。

また来たい度:★★★★★(5★が満点)

インターネット:無線LAN完備(全室ではないものの、着々とネット可の部屋が増えてます)

ネット使用無料、パスワードあり。PC持参。またはロビーにPC有り、IPadも借りられる。

docomoアンテナ5 テザリング良好 auアンテナ圏外~3  e-mobile 圏外