マンダリン オリエンタル 香港

2015年10月13日〜2015年10月14日

海外での宿選びは国内の宿選びよりも更に慎重になる。滞在時間が限られる為、旅の目的が最も効率よく達成できる地の利を選びたいからだ。我々が香港に出向く理由は「食べること」と少々の買い物。その為、最初に「今回は何食べようかなぁ〜」と考えてから、その食事にありつくには、どこに泊まると便利だろうかと逆に考えてゆく。町並みをブラブラと歩いてレストランに出かけられる地の利がベスト。食事の往復にタクシーなどで移動するのは、それだけで嫌気がさすからだ。

昨年は九龍エリアに泊まった為、香港島エリアの食事処には行かずじまいだった為、今回の「食べたいレストラン」には香港島エリアにある食事処が多くリストアップ。その為、ホテルも香港島エリアにした。ただそれだけの理由だった。地図でいくつかのホテルの位置を確認すると、このマンダリンオリエンタルの位置が自分に一番便利だろうと思えた為、ネットで予約。いろいろなホテル集約予約サイトがあるが、私は通常、そのホテルのオリジナルWebSiteで予約する。その方が細かいリクエストが可能だからだ。実はマンダリンオリエンタルに泊まるのは、他の国も含めて初めてで、ハイグレードだとは聞いてはいたが、どんなホテルなのかは到着するまで知らなかった。

ホテルへは部屋予約の他に空港からのトランスファーも依頼した。すると、丁寧すぎるメールが届いた。トランスファーに限っては、別の担当部署から空港で落ち合う場所や、フライトの確認メールが早速届いた。宿泊の近日になると、今度は宿泊担当からご丁寧にも「お待ちしておりますメール」が届き、あまりの丁寧さに、なんとなくこっちがモジモジしてしまうくらいだった。

香港国際空港に着き、飛行機から降りるやいなやビックリで、ゲートに私の名前を書いたボードを持った空港スタッフが立っており、すかさず荷物を持ってくれ、ゴルフ場にあるようなカートでイミグレまで楽チン移動。イミグレを通ったら、今度はバゲージクレームですぐさまスーツケースを取ってくれ、ドアの外では、ホテル担当が待ち構えており、車まで誘導してくれた。我々はただ何もせずに見ていただけだ。アッケにとられた。黒いベンツに乗り込めば、おしぼりがスッと出てきて、運転手さんは清々しく挨拶。音楽は何をかけましょうかと聞かれ、車内でインターネットも可能ですとの情報。車内には充電器もある。運転手さん曰く「インターネットは最重要ですから」と。う〜ん、さぞかしお偉いビジネスパーソンの利用が多いホテルなのだろうと唸る。

ホテル玄関に車が着くと日本人スタッフのお一人(全部で3名の日本人スタッフがいらっしゃるとか)がすぐに駆け寄って来て、あっというまに部屋に誘導してくださりチェックインの手続き。待たされた時間はゼロ秒だ。ウェルカムのドリンクは何にしましょうか?と尋ねられた為、香港に来たのだからと「中国茶」をリクエスト。しばらくすると、「中国茶」は確かに来たのだが、それ以外にもワインとフルーツ、食べきれない程のチョコレートが運ばれてきた。ただただ目がテンになった。

このホテルは一事が万事、こんな調子だ。驚きのマンダリンマジックにきっとノックアウトされてリピートしてしまう人が多いのだろう。部屋は快適、とても上品で丁寧な大人の雰囲気だ。浴衣・バスローブは勿論、細かなコンセントアダプターや文房具の備えもあり、あれこれ持参する必要はない。実はマンダリンオリエンタルが歴史あるとても古いホテルだとは知らなかった。歴代要人訪問の白黒写真を見て驚いた。しかし、完全リノベーションを何年か前にしたそうで、建物や施設には古さは感じない。ただ古さから来る「重み」が空気の中にある。

香港での3日間は、このマンダリンオリエンタルを基点として、よく食べ、よく眠り、ストレスフリーで過ごした。

丁寧過ぎるトランスファーサービスは帰りも同じく、ホテルから黒塗りベンツが空港に到着すると、すぐさまホテルスタッフが駆け寄って来て荷物を航空会社のカウンターまで運んでくれる。我々はまたもや何もしなかった。いや、させてもらえなかった。

きっとマンダリンオリエンタルのモットーは「お客に何もさせない」なのかもしれない。

また来たい度:★★★★★(5★が満点)

インターネット環境:無線有線ともに全館で可能