Philippines Amanpulo

2016年11月28日〜2016年12月01日

アマンマジックとは良く言ったもので、我々もその熱病にも似たマジックのトリコになったクチである。

マニラには4時間で到着できる。気構えず気楽な距離だ。そしてマニラの空港に降り立てば、控え目に amanpulo と書かれたプレートを持つスタッフが待っており、あとは自らカバンを持つ事もなくターミナル前に待つ高級セダンにスルリと乗れば「アマンマジック」がいよいよスタートする。

アマンプロ行きの小型機の待つ飛行場まで車で20分くらい、あとは空港ラウンジで好きな飲み物とツマミでのんびりとする。

小型飛行機の予約はアマンプロの予約と同時になされるので、乗れないという事はない。19人乗りの小さな飛行機ではあるが、うやうやしく赤絨毯の上を歩き搭乗。プロペラの音と共に青い海の上をひとっ飛び、約370キロを一時間余りでアマンプロに到着だ。ただのヒトが王様王女様になる。

小さなパマリカン島は、もともとフィリピンの富豪、ビールのサンミゲルのオーナーの私的な持ち物だったと聞いている。今もアマンプロ経営の上で相当の株を保有しているそうだ。島に居住している人はなく、このアマンプロしかない。島内はカシータとよばれる離れ形式の家が点在し、ビーチ沿いはビーチ・カシータ、小高い場所にあるヒルサイド・カシータ、森の中にあるツリートップ・カシータの3分類になっている。個人的には眺めの素晴らしいヒルサイドが好きなのだが、ヒルサイドがリノベーションでしばし予約ができない間、ずっとビーチ・カシータの宿泊するようになった。ビーチ・カシータは眺望はないが、この世のものとは思えない程の、素晴らしいビーチに歩いて数秒でアクセスできるのが利点だ。

以前から、マネージャーさんに「一度Villaをご利用ください」と声を掛けてもらっていた。しかし、さして興味がわくでもなく

何年か過ぎてしまった。今回、予約する時に、フッとそのマネージャーさんの言葉が蘇り、Villaにしてみようかと思い立ち、幸運にも都合のよい期間に予約ができた。

アマンプロはビーチ沿いにゴージャスなVillaと呼ばれる「販売楝」を展開している。10楝以上は建設されているが、未だに新しいVillaを建設中だ。4軒が1セットのVillaになっており、その4軒の真ん中にプールとリビングダイニング棟があるという超豪華版。ダイニング楝で食事を取る事ができる為、まったく誰の目にも触れない滞在が可能だ。以前一楝3億円ぐらいだと聞いた。更に値は上がっていると思うが、いかがでしょう1楝? しかし、これが飛ぶように売れてしまうのだから、お金が有り余っている人が多いのだろう。

このVillaの購入は「投資」でもあるため、オーナーが四六時中利用するわけではなく、使わなければ第三者に泊まってもらい、利益を生む仕組みになっている。その為、別に「購入」してオーナーにならずとも、空いていれば宿泊可能だ。

さて、Villaに宿泊する事は、カシータに宿泊するのと同じと思っていた。多少広いのかなぁくらいしか思っていなかったが、到着してたまげた。小型飛行機で到着するやいなや、専属バトラーが現れた。Villaに到着すると、今度は専属シェフが現れた。聞けばVillaには専属バトラーとシェフが「付いている」そうな。なんでも自分で行動して自分でやってしまう我々には、参ったシステム。自分でやるのではなく、彼らに頼まねばならないのだ。おまけに食事のリクエストにメニューはなく、どんな食材をどんな料理で量はどのくらいで味付けはどんなでと、すべてが「on request」。ここには「NO」という返事はないのだ。

これに 慣れるのに一日かかった。

それにしてもVilla内の居心地は、あまりに良すぎて言葉にできない。海で泳ぐのが、あまり好きではない我々には真水のプールは最高にありがたい。昼はこのプールに浮かんでグダグダしているとバトラー氏がすかさず飲み物を運んで来る。程よい時間になるとシェフが今日は何が食べたいかとやって来る。食事をしている間に部屋は綺麗に掃除され整えられている。自分で横の物を縦にもしなくてよいのだ。この「甘やかされ放題」に慣れてしまうと、帰国後 社会順応できなくなるのではないかと心配になる。

発電所も真水の水道施設も滑走路もすべてアマンプロの自前である。何もない島で、すべてを完璧に調達しているのは、どういう技だろうといつも思う。あまりに居心地がよく、いつまでも、ノンベンダラリとしていられる。あまりノンベンダラリとするのも何だと思い、スパに予約を入れてみた。あ、いや、バトラー氏に予約してもらった。

一組に一台ついている島内を移動する為の電動カートに乗り、ブイブイと走るのも また楽しい。

すべて「あなたの為に」が実現する、夢のようなアマンプロ。何処とも違う、数ランクも上の極上の大人のリゾート。カシータ宿泊でさえそうなのだから、そのまた上のVilla宿泊は雲の上だ。

また来たい度:★★★★★+α(5★満点)

インターネット:無線LAN可