京都市 大悲山 美山荘

2016年11月02日〜2016年11月03日

秋の楽しみは「松茸」。四季折々に美味しいものが詰まった自然からの贈り物を取り揃えてくれる「美山荘」は、我が家のお気に入りの宿で年中行事のひとつにもなった。とくに美山荘が用意してくれる松茸は、誰もが「こんな素晴らしい松茸は今まで見たことがない!」と息を呑むほどスゴイ。

雪のない季節では、京都駅から1半時間も北上すると、大悲山の麓の美山荘に到着となる。

道中の後半は、ずっと山道になりカーブが続く。そんな山道でも路線バスや大型の車も通るので、安全運転が何よりだ。

建物は、母家のある「山の棟」と宿泊部屋のある「川の棟」の二手にわかれている。色が押さえられ、物静かで深い空気が漂う。今回の部屋は「山椒」という一番小さめのお部屋ををお願いしていた。美山荘には赤く染まる紅葉を眺められる部屋が少ないのだが、そのうちの一本がこの山椒の部屋の前にある。その窓が川に向き「お月見台」と呼ばれる、川にせり出して川床スタイルのテラスがついているのは、どの部屋も同じ。そのガラスは、まるで何もないが如く磨かれており、曇り一つない為、間違っておでこをぶつけてしまいそうだ。デザインは俵屋旅館と同じ建築家と聞く、要所要所に共通のデザインがあり、建築が好きな人は楽しんで眺められると思う。

お抹茶と、焼き餅を頂くと、だんだんユルリとした気分になってくる。部屋には音の出るもの、テレビなど何もない。音は川の流れのみ。訪問は今回で8回目になるので、音がない事には慣れた。ただ常に情報を得られる環境にいる毎日ゆえ、携帯やネット環境が不安定の場所にいる事に落ち着かない気分になる事は確かだ。しかし美山荘に来るからには、それも、できるだけ忘れて、好きな本でも読んで、ごろ寝をしている事が最良の過ごし方なのだろう。

楽しみにしている料理のお皿は、いずれもお山と川の宝物がいっぱい詰まった大人の味満載の数々。量も調度よい、お腹イッパイなのだが、そのイッパイさが、苦しすぎる嫌なイッパイではないのだ。ここの料理の本当の良さは、若い人にはわからないだろうなぁと思ってしまう。

静かで洗練された「もてなし」を受け、季節が散りばめられた上品な料理を頂き、音のない静寂の中でグッスリ。素敵な京都の奥座敷でのお籠り。京都の観光などには目もくれず、美山荘に来るだけが目的で京都に降り立っても、なんら惜しくない、そんなお宿です。

また来たい度:★★★★★(5★満点)

インターネット:無線LAN可、利用無料。PC持参。ただし一番奥の石楠花の部屋の電波状態は低く、ほとんどつながらない。 電波の状態は部屋によって違うようだ。岩つつじ、山椒の部屋での無線LANはまずまず。

携帯電話:docomo アンテナ5本 テザリング良好、 au 圏外